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ワールドカップ２００２　ＫＯＲＥＡ・ＪＡＰＡＮ観戦レポート
大分（スウェーデン対セネガル戦）パート１
2002年6月16日
　
　　

初めての新幹線乗車に緊張気味の紘也		 　　 （ワールドカップに行きたい！）
日本代表チームの善戦によって、日本中がワールドカップの話題で持ちきりになっています。ＴＶでも連夜の中継、新聞でも１〜３面はその記事、少なくとも大会が始まるまでは一部ファンの盛り上がりの感がありましたが、「熱しやすい」国民感情なのか、今では国民全体がワールドカップの虜の状態です。

過去の「長野オリンピック」の時のフィーバーに近いものがあるような気がします。オリンピックも当初、ガラガラだった会場が、日本選手の奮闘に一喜一憂する最高の盛り上がりに変わっていったことが思い出されます。

私的には長野オリンピック開催時に失業中だったこともあり、友人と約１週間の観戦をする機会を得ました。なかでもアイスホッケーの準決勝、カナダ対ポーランドを観戦した時に、TVでは味わえない、生の大迫力、しかも世界トッププレーヤの白熱した試合に感激したこと、今でも忘れられない良い想い出です。「この感動を家族で味わいたい」・・いつしか、そう思うようになりました。

（チケットが欲しい！）
今回のワールドカップチケットは前大会の経緯から個人名が記載されたチケットになりました。転売の禁止が主な目的で、英国のバイロム社が取り仕切っています。開催前には私的にも忙しく、チケットの手配など全く行っていませんでしたが、開催直前にメーリングリストの情報からインターネットで発売されていることを知りました。ただ、なかなか繋がらない状態です。帰宅後、パソコンの前に座るたびにアクセスするのですが、その画面になかなか行き着くことができません。また、運良く繋がっても、発売中になっているチケットはほとんどありませんでした。

懲りることなく、毎夜インターネット・アクセスを続けました。時折、発売中になっているチケットを見つけてクリックするのですが、カテゴリーと枚数を指定し、席毎に名前等の情報を入力し、カード情報を入れ、最後のクリックをしても、最終画面が表示されず、取ることができません。途中の画面で止まってしまうことがほとんどです。休み前には朝まで画面にしがみつく状態が続きました。

（今晩も）
６月１４日も２３時からアクセス開始です。プログラムが改善されたのか、いつになく繋がりやすい（と言ってもなかなか繋がるわけではないのですが）状態で、「お！　いけるかも？」と期待を持ちました。ねらいは１６日の大分でのスウェーデン対セネガル戦です。かなり長い間発売中の状態が続いています。早朝１時半頃からは神戸でのブラジル対ベルギー戦が発売となり、神戸の方が近いし、ブラジル戦ともなれば・・目標を切り替えてクリックを続けました。

かなりな枚数が準備されているようで、カテゴリー１のチケットを４枚選択しても、並びの席が表示され全ての情報を入力しクリックを終えて、最終画面で応答がない状態が何度もありました。２時過ぎには、妻があきれたように「まだ、やってるの？」
結局、朝の４時まで粘りましたが、繋がらない状態が多くなり、涙をのんで休みました。

（出勤前に）
出勤準備が終わり、妻に「こんな画面」を見せようとパソコンを立ち上げ、何回かのトライで初期画面にたどり着きました。「ここにカード番号を入れて」「次の画面で販売中は緑色のボタンだから・・神戸のブラジル戦は・・ないなあ・・大分のスウェーデン対セネガル戦は・・緑だから、ここをクリックして」「カテゴリー１を選んで、人数は４人」「２人だったら取れるんじゃない？」「えっ、同じだと思うけど、じゃあ２枚で（クリック）　座席の画面が表示されるから・・名前を入れて・・パスポート番号を入れて・・生年月日を入れて・・２枚目の情報も打ち込んで・・（クリック）」「画面変わったなあ、シートは隣じゃなくて縦の並びだけど・・どうせ先には行かないんだから良いか・・支払いカード情報を入れて、住所を入れて・・ここにチェックを入れて・・このボタンを押したら返ってこないんだよな〜（クリック）　どうせ時間切れになって・・」

「？」「画面が変わった！　チケット取れちゃった！」

明日の１６日、日曜日１５時半からの大分でのスウェーデン対セネガル戦のチケットを２枚ゲットしてしまいました。こんな事なら４枚と入れておけば良かった・・と思いましたけれど。

（では誰と？）
個人的には妻と観戦したかったのですが、用事で行けないとの事。次の日本での開催は１００年後とも言われているので、妻が息子を説得。オモチャを買ってくれれば行くということになりました。ついていく条件には不満でしたが、あのスタジアムでの雰囲気を体験すれば、良い経験になると確信していましたので、一緒に行くことにしました。息子が夕方の町内ソフトボール練習に行ったときに友達やコーチに「明日ワールドカップ見に行くんだ」と言うと、みんなに「ええなあ」と言われ、息子自身も「凄い試合を見に行くんだ」と子供心なりに思ったようです。

（どうやって行く？）
情報を集めると車では通行規制や駐車場の問題などがあるようです。２人ですし、新幹線と特急を乗り継いで行くことにしました。ネットで乗り継ぎを確認して、倉敷駅でチケットを手配しましたが、九州の特急指定席は満席で自由席しか手配できませんでしたが、「行ってみるしかない」と割り切りました。新幹線の方は問題なく、行きも帰りものぞみが手配できました。

（出発）
朝６時前に起床。息子は早起きが得意なので、私よりも先に起きていました。私は金曜深夜のクリックがたたって、寝ぼけ眼で起床です。

妻に倉敷駅まで送ってもらい、コンビニでサッカー雑誌と水、お茶、お菓子を買い込んで、予定より一本早い７時３分発の電車で岡山へ向かいました。息子は滅多に電車に乗らないので、少し緊張気味です。

岡山で７時４０分発のぞみ５０１号に乗り、小倉までは７９分の旅です。座席は２号車でガラガラでした。息子は初めての新幹線乗車で、座席の倒し方やシェードの降ろし方、すべてが新鮮なようでした。「ゲームしても良い？」「良いよ」　いつもならゲームを持ってこさせないのですが、九州での特急は「座れない可能性が高い」ので、気を紛らわすためにアドバンスを持たせました。

小倉到着前に特急への乗り換えを迅速にするため、７号車付近まで車内を歩いて、駅に着くと２人でホームを走りました。

（ソニック７号）
９時１７分発ソニック７号のホームでは、既に列ができており、残念ながら座席確保はできませんでした。車内はサッカーファンであふれてかえり、スウェーデンのユニフォーム姿が目立ちました。車両真ん中付近に立ったまま大分に向かいます。こんなことだろうと持ってきたビニールシートを広げて、通路に息子を座らせました。８７分間、立ったままはきついですから。

私は一縷の望みを掛けて、サッカーに行かないようなご夫婦の席の側に陣取りました。たまたまでしょうが、１時間ほど経過してから、ご夫婦は途中の駅で降りられ、空いた席に２人座ることができました。ラッキーです。

（チケット発券所）
チケット発券に時間が掛かると聞いていましたので、まず、チケットセンターに向かいました。情報では徒歩２０分、時間と体力温存のためタクシーを使いました。チケットセンターは、全日空ホテル奥の地下に設けられていました。１００人程度でしょうか？　列ができていましたが、２０分程度で発券されました。ネット予約の場合、うまく予約できていなかったという話も聞いていましたので、無事に発券されて一安心です。実際にチケットを手にしたときの気持ちは文字で表せないものがあります。また、係員も外人の方も多く、世界的なイベントに来た事が感じられました。

息子なりにチケットがなかなか手に入らないことが理解できているらしく、しげしげとチケットを眺め「お父さん、写真撮ろうよ」「記念に撮っとこうな」周りでも手に持って記念撮影する人が多かったです。手に入れるのに苦労しましたから、当然でしょうか。

（やっと昼食）
１Ｆに戻るとマクドナルドがあり、昼食を簡単に済ませることにしました。シャトルバスの状況も分からず、会場でのボディチェックに時間が掛かる話も聞いていたからです。しかもハッピーセットにはワールドカップのマスコットも付いています。息子は土日発売のハッピーセットに付いているポケモンカードが目当てのようでしたが・・。ワールドカップのマスコットの付いたハッピーセットを２つ頼み、さっぱりカルビバーガーを追加しましたが、こちらは息子に取られてしまいました。

（オフィシャルショップ）
再びタクシーで大分駅に戻りましたが、駅前の信号で掛かってしまいました。よく見るとパルコ・・そう言えばＦＩＦＡのオフィシャルショップがある場所です。信号で止まったところで運転手さんにお願いして道の真ん中で、降ろしてもらいました。

エレベーターで５階に上がりましたが、ショップの中は大混雑。大人なら良いのですが、息子には厳しそうで、ステッカーや袋などを買って店を後にしました。下に降りて特設販売所で、子供用のＴシャツやスカーフを追加で購入しました。大分での最後の試合ですから、本日限りなのでしょうか？

（シャトルバス）
駅に戻るとシャトルバス乗り場に行く人々が順々に歩いていきます。係員のさばき方が上手で立ち止まることなく、バス乗り場に着きました。バスもひっきりなしに出入りし、無事に乗ることができました。時間にして１５分から２０分程度でしょうか、大分県スポーツ公園に到着です。バスを降りるとイベント会場で様々なイベントが開かれていました。アイスクリームを食べさせて休憩し、水のペットボトルを買って、会場のビッグアイに向かいました。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　パート２へ続く・・
 　


のぞみ号に乗って九州へ


チケットセンターは駅より少し
離れた場所にあります。


無事に発券され、
ついに手に入れました！


しげしげとチケットに
見入ってしまいます。


大分県スポーツ公園で会場に
向かう人々とイベント広場




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