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なぎビカリアミュージアムに行ってきました。
発掘体験は楽しかったです!
2004年7月24日

なぎビカリアミュージアム
この写真の建物の裏側に化石露頭壁が保存されています。
 
 
  


発掘化石が分類され展示されています。
   (プロローグ)
夏休みと言えば・・海や山、キャンプなどの遊びとともに必ず付いてくる「夏休みの友」。40ページくらいの小冊子ですが、宿題の一つであることは、今も昔も変わりません。

紘也の宿題を見てやりながら「夏休みの友」を眺めていると、「化石をさがそう」というページに目がとまりました。そこには岡山県北の奈義町(なぎちょう)の「なぎビカリアミュージアム」が紹介されています。

面白そうだなあ・・夏休みだし行ってみるか!

(7月25日・土曜日)
少し早めの昼食をすませて出発です。妻は午後来客があるので、今回は私と子ども達の3人で出かけることになりました。

12時45分に倉敷ICから山陽道に乗り、岡山道を北上して中国道を東に進みます。土曜日なのですが、道も空いています。勝央SAでトイレ休憩。次の美作ICで高速を降ります。

「のどが渇いた〜」の声で、IC北よりのマルナカでジュースや水を購入し、ナビ通りに奈義町を目指し51号線を北上します。標識通りに道を進め14時頃到着することができました。標識は分かりやすく「化石博物館」の名称になっていました。

(なぎビカリアミュージアム)
駐車場には車が15台ほど、結構空いています。駐車場の奥に積み上げられた石の山でハンマーを振るう親子連れの姿が見えます。

受付で料金(大人300円、子供150円)を支払い中に入りました。「14時15分からビデオ上映が始まりますからどうぞ」と案内され、10分ほど陳列されている化石を眺めてビデオを見ます。

ビデオは、子供が休みを利用して奈義町に帰郷し、おじいちゃんと一緒に町を歩いて、奈義町の文化に触れるシーンから始まり、山の中にある奈義町周辺が昔はマングローブのある海辺だったこと、地球の創世から生物の創造、日本周辺の地形や海の変化など・・など、子供でも分かりやすく楽しめる構成になっていて、とても勉強になります。

ビデオを見た後は、子ども達も化石に関心を持ち、陳列された化石を見る目が先ほどと違います。「今はこんな山の中でも昔は海だった」という視点で改めて化石を見てみると、貝類の化石が多いことが納得できます。中でもビカリア(現在のウミニナの仲間、すでに絶滅した巻き貝)の化石の産出量は、日本一だそうです。鯨の脊椎の化石もありました。

展示室の奥には「化石露頭壁」があり、発掘された壁がそのまま残されています。この壁を残すためにミュージアムがこの形になったそうです。所々にプレートがあり、岩肌に化石を発見することができます。もちろん、プレートのないところにも化石が見て取れ、子ども達は夢中で探していました。

「触覚体験」のコーナーで実際の化石に触れました。その周りの展示品には「○○小学校○年生、○×」というプレートが付いています。「へえ〜、これは弥加と同じ4年生が発掘した化石なんだ。遠足とかで来たのかなあ?」

充分気分が盛り上がったところで「発掘やってみる?」「?」「入口で発掘体験って書いてあったヨ。発掘ができるんじゃないかな」「!」「するする!」

(発掘体験)
受付で聞いてみると1時間300円で体験できるとのこと。途中で飽きてしまう可能性があったので、子供2人だけ申し込みました。開始と終了時間を記入した紙と、先がビニール袋で覆われたハンマー2本(申込人数分貸してもらえます。他の道具は持ち込み禁止です。)をいただき、表にある「体験学習場」に向かいます。

大きなものは頭位、小さなものはかけらまで色々な石が積み上げられた小山があり、子供連れの家族がハンマーを振るっています。その中に入って探し始めました。子ども達はハンマーで石を割る体験は始めてで、戸惑っている様子。割方を教えると楽しそうに石をたたき始めました。

「ほら。ここに貝殻が付いてるよ」「この石、ここにかけらが付いているから割ってみたら・・」1600万年前のものだと思うと、感慨深いものがあります。渡した石を割ろうとした紘也が「お父さん、これ全体が貝じゃない?」よく見ると全体が牡蠣のようにも見えます。「後で鑑定してもらおう。袋に入れておいて。」

石ころや砂、どろや生物の死がいなどが積もって、その重みによる圧力で押し固められてできた堆積岩が多く、目に沿ってたたけば簡単に割ることができます。石によっては手で力を加えるだけで割れるものもありました。

石を手に取ってじっくり眺めていると化石が見えてきます。小さなかけらの山からもビカリアが発見できました。地道な作業ですが、牡蠣やビカリア、ツキノオサガリといった化石を採ることができました。暑い日差しが降り注ぐ中で、しっかり1時間発掘作業を楽しみました。

発掘した化石は受付前で鑑定作業を受けます。「これは○○の化石だね。」と1つ1つ係の方が丁寧に教えてくれます。「良いのがとれたね」と言われると子ども達も嬉しそうです。先ほどの大きな石は、全体が牡蠣の化石でした。あまり貴重なものではなさそうですが、紘也は大喜びです。

貴重な化石がとれた場合は館内に展示されるそうです。また、持ち帰りできる化石の個数が書いてありますが、貴重でないものは許可を得て持ち帰りが可能です。良い体験ができました。2時間ほど楽しんだことになります。

やってみて分かったことですが、発掘作業は屋外作業ですので、夏場は帽子や水筒があった方が良いと思います。靴や服に土も付きますので替えもあった方が良いでしょう。足洗い場はありました。

また、石を割るときに破片が飛びますので、保護メガネもあれば安心です。保護(セーフティ)メガネは100円ショップでも見かけます。訪れる際には準備していくことをお勧めしておきます。

那岐山麓山の駅
ミュージアムから北へ3キロほどで、山の駅に行くことができます。ハレバレ・グリーンリゾートと銘打ってあります。建物の中にはレストランや特産品コーナー、ウインナーやバターなどの加工体験コーナー(3日前までに要予約)などがあり、農業体験やカントリー体験も可能です。前には山の駅コテージがあり、宿泊も可能です。パンフレットによるとキッチン、ユニットバス、トイレ、ダイニング、和室、洋室の構成になっています。手軽にアウトドアを楽しむにも良さそうです。キャンプ場があれば良いのになあ。

山の駅の名物、ソフトクリームを味わいました。紘也はバニラ、弥加は柿ミックス、私は柿ソフトです。始めて食べる不思議な味わいでしたが、なかなか美味。

16時20分頃、帰路につきました。途中子ども達を妻の実家の山陽町へ送り届けました。

(なかなかお勧めです)
今回は日帰りで楽しみましたが、奈義町には滝や大イチョウ、ループ橋などもあり、1泊2日程度で楽しむにも良さそうです。那岐山は登山道も整備されていますので。山歩きをされる方にもお勧めです。中でも今回訪れた「なぎビカリアミュージアム」は大人も子供も楽しめます。

翌日、子ども達の帰宅後、化石を洗ってみました。堆積岩の多くは濡らすことによってもろく崩れ、簡単に化石を取り出すことができました。子ども達は歯ブラシを持って一生懸命汚れを落としています。箱にきれいに並べてプレートをつければ、夏休みの課題が済みそうです。

みなさんも子供と一緒に、1600万年前に思いをはせて、化石の発掘体験をしてみませんか?

2004.07.25
 


巻き貝の類の展示が多いです。

1600万年前の日本周辺(ビデオより)
【マウスオーバー】で
中国地方周辺を拡大します。


化石ブロックでの触覚体験。
実際に触ってみられます。

化石露頭壁


発掘体験は駐車場の奥。
【マウスオーバー】で拡大します。


一生懸命発掘する子ども達

那岐山麓山の駅
【マウスオーバー】で
山の駅コテージを表示します。


柿ソフトは美味しかったです。


掘り出した化石
【マウスオーバー】で
今回最高獲物、ビカリアを表示します。
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