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 改造レポート
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バッテリー系統の更新
バッテリーの交換とAVモニター・バッテリースイッチ取り付け

 
  


バッテリーの比較
右が今回交換したボイジャーM27MFです。
大きさが違うのがよく分かります。
   (タオス電気系統について)
タオスの電源はAC接続時はそちらから、未接続時には内臓のバッテリーから供給されます。

AC接続は外部の電源取り入れ口をコンセントに差し込むことにより可能です。その場合、コンバーターを経由して12Vで動作する機器に、また、内臓バッテリーには充電用の電気が供給されます。同時にタオス車内の2口×2個、及び外部の1口×2個のコンセントで100Vの使用が可能になります。コンバーターの能力からこれら100Vコンセントの能力は1500Wまでとなっています。家庭での一部屋分ですから十分です。

12Vで動作する機器は、車内にあるFFヒーター、照明、ガス漏れ警報機、照明横にある12Vコンセントです。走行に関係するものはすべて12Vで、電磁ブレーキやストップランプなどの灯火類がこれにあたります。

良く誤解されるのですが、トレーラーにおける走行充電とは、走行中にヘッドから電源コネクターを介して送られるDCから内蔵バッテリーに充電することを指します。トレーラーにオルターネータが付いているわけではありません。

(タオスのバッテリー)
私のタオスのバッテリーは左ソファーの内部に設置されています。(2000年モデル以降は、ドローバー部分への設置です) 付いているバッテリーはディープサイクルバッテリーで、これは自動車に付いているサイクルバッテリーとは少し違うものです。

(ディープサイクル・バッテリー)
このバッテリーは自動車用バッテリーと異なり、繰り返し放電と充電が可能で、深放電によるダメージが少なく、長寿命なのが特徴です。代表例としてバス釣りに使われるボートのエレキがこれにあたります。昼間、満充電したこのバッテリーを使用し、夕方少なくなったバッテリーを翌朝にかけて充電し使用します。このような用途に適したことからキャンピングカーや船などに採用されている場合が多いバッテリーです。

(タオスの場合の充電時期)
タオスには車内にガス漏れ警報機が設置されています。この警報機は供給電圧が下がってくると警報ブザーが鳴動します。本来の目的ではないのですが、バッテリーの過放電警報機の代わりにもなっています。ただ、このガス漏れ警報機は0.03Aの電流を常に消費しています。少ないとはいえ時間がたてば障害になってきます。

充電から1ケ月程度で警報がなりますので、このタイミングでタオスをAC電源に接続し、1日程度置いておけば自動的に充電されます。

(バッテリーが弱ってきた)
この充電サイクルが徐々に短くなってきました。面倒なのでキャンプ帰宅後はAC電源に繋ぎっぱなしにしておくようになりました。

Bigbooさんによれば、バッテリー自体は1年経過すると所定の能力は出せなくなり、交換するのが望ましいということですが、極限の性能を要求しない通常の運用であれば3年程度での交換で十分だと思います。

(バッテリーの過充電)
バッテリーの深放電や過充電はバッテリーの寿命を短くします。如何にディープサイクルバッテリーでも問題になります。我が家の場合、最終的に家でのAC電源の繋ぎっぱなしが寿命を短くさせた可能性があります。

(バッテリーの交換)
色々と調べた結果、安価で手に入りやすいディープサイクルバッテリー「ボイジャーM27MF」を通信販売で購入しました。大きさ的には一つ下のM24MFで現在のバッテリーと同じだったのですが、ワンサイズ大きなものにしました。プラスチック製バッテリーケースは近所のバス釣りショップで購入しました。

(AVモニター)
前述のようにトレーラーでのバッテリーはとても重要なパーツです。心臓部に当たるものかもしれません。その電圧管理と使用する機器の電流管理はとても重要です。TMLの情報から、それらも状態が簡単に把握できる「サンフジ電子・A-V モニター 20A」を購入しました。この開発者である藤森さんとは2月の青木湖で偶然お会いすることができ、色々とお話しできたのも購入のきっかけとなりました。藤森さんありがとうございました。この製品についてはサンフジ電子のホームページに詳細が載っていますのでご覧ください。

(バッテリーの交換とAVモニター取り付け)
バッテリーの本体をバッテリーケースから抜き、床にビス止めしてあったケースを取り外し、新しいケースを取り付けて新しいバッテリーを収納しました。その後、AVモニターを説明書通り設置しました。本体はソファーの下に、表示部分はタオスを折り畳んだ状態でも見られるようにエントランス横に設置しました。このモニターの説明書はとても分かりやすく、表示部取付用型紙まで入っている「かゆいところに手が届く」作りの製品です。トレーラーやキャンピングカーに是非お勧めします。

取り外したバッテリーの電圧を測ってみると9.7Vしかなく、限度の10.8Vを大幅に下回った「完全に死んだ状態」でした。

(バッテリースイッチ)
同時にバッテリースイッチもマイナス側に増設しました。このスイッチによりバッテリーを機器類から遮断することができ、ガス漏れ警報機への電流も切ることが可能になりました。カーショップなどでスイッチを探したのですが、良いものがなく困っていましたが、バッテリーケースを買ったバス釣りショップでフットスイッチを購入しました。押している時間だけONにすることができるスイッチですが、金具をかけることにより常時ONにできる優れものです。12V系の電気系統部品もカーショップよりは充実しているように思います。

(取り付けてみて)
バッテリーの交換により、元の状態に戻ることができました。また、AVモニターによって機器類の消費電流を知ることができます。電圧測定も簡単にでき、今まで見えなかったものが見えるようになりました。大いに進歩しました。これでバッテリーも長持ちさせることができそうです。

(バッテリースイッチ増設は自己責任です)
バッテリースイッチをOFF(切断状態)にすることで、常時作動しているガス漏れ警報機への電流供給もストップさせことができました。ただ、走行時や必要時にはこのスイッチのポジションはとても重要です。

例えば走行時には必ずON(導通状態)にしておく必要があります。その理由は、走行時はヘッドから電源供給を受けていますが、不足する場合はタオスのバッテリーから補っています。ヘッドのオルターネータの発電量が少ないときには問題になります。

また、なんらかの原因によりヘッドとタオスの接続が外れてしまった場合、タオスの電磁ブレーキが緊急制動を行いますが、このとき、バッテリースイッチがOFFであれば、電磁ブレーキを動作させる電流が供給されず、折角の安全対策が無になることになります。あくまでも自己責任になりますので、同様のスイッチ増設をお考えの方はご注意ください。

2001.09.30
 


ソファーの下側。右の黒いケースが新しいバッテリーケースです。左の黒いものはタオスのタイヤハウスです。残りのスペースには荷物を入れることができます。


AVモニターの分流器ユニットです。
取り付けは簡単、赤と青のケーブルとバッテリーのマイナスに接続されているケーブルを説明書通りに接続していくだけです。


左がAVモニター本体の表示部分です。分流器ユニットとはモジュラーコードで接続され、設置の自由度は非常に高いです。
右は別に取り付けたバッテリースイッチです。


表示部分の拡大です。
この表示では0.14Aの電流が充電されています。消費はマイナス表示されます。


増設したバッテリースイッチです。
中央を押せば導通状態です。上の金具部分をかければ常時導通状態にできる優れものです。
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